インドの玄関口といっても過言ではないインドの首都「デリー」。
バックパッカーの聖地が数多くある北インドを周遊するには、避けては通れない地です。
そして、悪名高き詐欺師が数多くいることで有名な地でもあります。
インドを旅している数多くの日本人バックパッカーと今まで会ってきましたが、皆さん口を揃えてこう言います。
「デリーは好きになれなかった。」
そして、デリーにはあまり滞在せずすぐに他の地に移動するというバックパッカーの方々ばかり。
デリーという地を楽しむことなく、ただの経由地としてデリーから去って行くようです、、。
ですが私は思います。
「デリーはインドの首都やで!?日本でいうと東京やし、アメリカでいうとニューヨークやし、フランスでいうところのパリやで?!!」と。
「首都が楽しくないはずがない、おもしろい場所がいっぱいあるのに好きになれないはずがない。」と。
それなのに何故、多くのバックパッカーがデリーという地を毛嫌いするのか。
その理由の1つは宿泊場所にありました。
バックパッカーが集う安宿街パハールガンジ(メインバザール)
多くの外国人バックパッカーが集うデリーの安宿街“パハールガンジ”(通称:メインバザール)。
地球の歩き方にもマップが掲載されていたり、日本人宿で有名なサンタナもあるため日本人バックパッカーも多く集います。
軒並みにバックパッカー向けのホステルやホテルが並んでいるため、両替所や旅行代理店、生活必需品が揃うお店やお土産屋までたくさんあります。
なんでも揃っているので、宿泊するには至れり尽くせりの場所なのですが、多くのバックパッカーがデリーを毛嫌いする理由はこの地にあると私は推測します。
パハールガンジに宿泊するとデリーが嫌いになる説
宿を出ればすぐに必需品が揃うという便利な面でパハールガンジはバックパッカーにとって最高の地です。
なのですが、、、パハールガンジにはデリーが嫌いになってしまう要素がたくさん詰まっている地でもあります。
- 要素1:道と空気が汚ない
パハールガンジは道が本当にいつも汚いです。朝には清掃されて道がかろうじて綺麗になりますが、ポイ捨てされたゴミは夜になるにつれて積もっていき、またゴミだらけの道に。
そして、地面のゴミから出るホコリが行き交う自動車によって空気中に舞い散っています。
- 要素2:交通量が多いためにうるさい
オートリキシャー、車、バイク、自転車と様々な乗り物が必要以上にクラクションを鳴らしながら行き交っているので朝から夜まで本当にうるさいです。道路沿いのホステルに宿泊すると、必然的に外で鳴り響くクラクションに起こされることになります。
また、自動車のみならず牛や馬も行き交います。
飛行機以外のこの世にある全ての乗り物が集結している
と言っても過言でないくらいのカオスさです。
- 要素3:商売人たちが外国人慣れしすぎている
外国人バックパッカーが集う地ということもあり、パハールガンジのインド人商売人達は外国人慣れをしています。
「日本人」という私たち外国人が何を好んで購入するかを熟知していたり、日本語が話せる人もいて安心感を得れたりもしますが、外国人慣れをしているということは「外国人の騙し方」を知っているということ。
インドに着いたばかりで物価感覚がつかめていない外国人からぼったくろうとする人も少なからずいます。
私は高額なツアーを組まされそうになったり、片腕のヘナタトゥーだけで2000ルピー(約3200円)請求されたりといったようなことがありました。
(ヘナタトゥーで2000ルピー請求された時は走って逃げました。)
そして、値札が付いてない商品は99%の確率でぼったくろうとしてきます。
彼らは元値から何ルピーまで上乗せすれば外国人が購入してくれるかを熟知しています。
(もちろん騙そうとしてくる人だけでなく、親切なインド人達もいます)
このように、汚い・うるさい・ぼったくりという三大要素がパハールガンジには詰まっているため、パハールガンジに宿泊するとデリーが一気に嫌いになってしまいます。
実際に、「デリーは好きになれなかった」というバックパッカーの人たちに話を聞くと大抵の人がパハールガンジに宿泊しています。
少なくとも一日の半分以上は過ごすであろう宿泊地。
いくら、デリーの他の場所でデリーの印象が良かったとしても
宿泊地=その街の印象になってしまいますからね。
デリーの安宿ならサウスデリー地域がオススメ!
パハールガンジのように安宿が軒並みに並んではいませんが、サウスデリー地域にもバックパッカー向けの安宿が数多く存在します。
オレンジ色で囲んだ場所がパハールガンジ、紫色で囲んだ場所がサウスデリー(南デリー)です。
サウスデリーはパハールガンジよりも空港から近く、有名な観光地や綺麗なショッピングモールも数多くあるため利便性が高いです。
また、メトロも通っており移動も楽チン。もちろんUBERやOLAなどの配車サービスも盛んです。
そして何と言ってもサウスデリーはパハールガンジのように外国人狙いの悪徳インド人が密集しておらず、外国人だからと言って無駄に話しかけられることがありません。比較的、現地に溶け込むような感覚で過ごすことができます。
サウスデリーのオススメホステル(安宿)
サウスデリーで私は今までに以下の合計5軒のバックパッカー向けホステルに宿泊しました。
ホステル名 | 値段/1泊(時期や予約サイトによって変動します。) | アクセス |
The Desire Hostel | 300ルピー(朝食込み) | Hauz Khas駅から徒歩10分 |
The Hosteller Delhi | 400ルピー(朝食無し) | Saket駅から徒歩5分 |
Pod Stop | 300ルピー(朝食無し) | Kailash colonyから徒歩10分 |
HOG Hostel | 300ルピー(朝食込み) | Nehru Place駅から徒歩10分 |
Bunkin Hostel | 300ルピー(朝食込み) | Nehru Enclave駅から徒歩10分 |
5軒どのホステルも料金も安くアクセスが良好のためオススメです。
が、ホステル周辺の環境やホステルの雰囲気を考慮するとこの中でも断然にオススメのホステルは『The Desire Hostel』です。!
デリーで数多くのホステルに泊まった私のイチオシ「The Desire Hostel」
The Desire Hostelはデリーメトロ「Hauz Khas」駅から徒歩10分の所にある閑静な住宅街の中にあります。
他のホステルのように表に看板などはなく見つけにくいです。
駅からホステルまでの道も比較的綺麗で、呼び込みもなく平和です。
※滞在時、宿泊客の荷物がたくさんあった為Booking.comより画像拝借
インドではシーツを使い回ししているホステルなども少なからずありますが、ここは一泊しただけの宿泊客の後でもしっかりとシーツは取り替えされており白いシーツなので清潔感もありました。
バスルームも広く、ホットシャワーもちゃんと出ます。Wi-Fiは共有スペース、ドミトリールームともにしっかり通っていました。
朝食は紅茶・コーンフレーク・ゆで卵・パンがセルフサービスで付いてきます。1泊300ルピー(約480円)で朝食込みはデリーのホステルの中ではNO.1レベルでコスパが良いです。
※写真のマンゴーは自分で購入したマンゴー
そして、このホステルは謎に地下にダンススタジオがあります。
私が滞在していた時は「地下でパーティーするぞー!」とスタッフたちが宿泊客達を誘い出し、音楽を爆音でかけお酒とともにダンスパーティーが開催されていました。
外国人の宿泊客のみならず、仕事で長期滞在しているインド人宿泊客も多い為必然的にボリウッドダンスパーティーが不定期の夜に開催されているようです。
ここのホステルは何と言っても、スタッフ達がフレンドリーで自然体なところも良かったです。
Booking.com閑静な住宅街の中にあるホステルですが、マーケット(マルビヤナガールマーケット)がホステルの裏にあり生活用品の買い出しや食事にも困りません。
24時間営業のインドのコンビニ“24SEVEN ”もあります。
また、このマーケットはパハールガンジのように外国人を騙そうとしてしつこく話しかけてくる悪徳商売人もおらず、いつも近所の人たちで賑わっていて平和です。外国人が好んで買うようなお土産屋などはなく、現地人向けのお店ばかりですが市民の生活が垣間見えるマーケットでもあります。
街の印象は宿泊地に左右される
北だけでなく西・東から南までこれまでにたくさんのインドの街を周遊してきましたが、経験上間違いなく街の印象は宿泊地に左右されます。
混沌としていて「Theバックパッカーの地!」という感じが漂うパハールガンジにも魅力はありますが、間違いなくサウスデリーに宿泊した方が悪徳商売人に絡まれる確率も低く安全に過ごすことができます。
デリーは首都なので他の街に比べるとダントツで交通面が便利で、観光地もたくさんあり、ショッピングをするにもなんでも揃う魅力がたくさんある街です。
私は現にインドの街の中でデリーが1番好きです。
デリーでの滞在で嫌な思い出ができない様、宿泊地選びは慎重に!!
インドでの宿探しは、Booking.comがおすすめ!☟