インドの観光地としてあまり取り上げられることがないチャンディーガル。

そんなチャンディーガルは都市計画がかつて行われたために街が綺麗に整備されていて、コルヴィジェやコルヴィジェの関係者による建築が立ち並ぶため多くの人が想像するカオスなイメージのインドとはかけ離れた街です。

今回は実際に行った私がチャンディーガルで訪れるべき場所をピックアップして紹介します。

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特に建築に詳しい方や建築好きさんは必見の街です!

チャンディーガルの場所

チャンディーガルはパンジャーブ州とハリアナ州の2州の州都を兼ねる北インドの都市です。パンジャーブ州はシク教の発祥地なのでチャンディーガルもシク教徒が多く、ターバンを頭に巻いた人をチャンディーガルの街でも多く見かけます。

チャンディーガルまでのアクセス

・電車【国鉄】
ニューデリー(NDLS)駅からチャンディーガル(CDG)駅まで最短3時間

・バス
デリーからチャンディーガルまで5〜6時間

・タクシー
デリーからチャンディーガルまでおおよそ5時間

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チャンディーガルの電車の駅から街の中心地までは車orリキシャで約10分と近いので、チャンディーガルまでは便利で早い電車での移動が一番おすすめです。

チャンディーガルの都市計画について

チャンディーガル都市計画の発端はインドの初代首相・ジャワハルネルー首相がインドが独立、近代化していることを全世界に表現するためでした。(イギリスからインドが独立したのは1947年8月15日)

都市計画の当初はアメリカ人建築家2人が行っていましたが、内1人が事故でなくなってしまったため、新しい次の建築家として選ばれたのがフランス人建築家・ル コルヴィジェです。

ル コルヴィジェはアメリカ人建築家から計画を引き継ぎ、1951年から1965年に亡くなるまでチャンディーガルの都市計画に携わり、現在もコルヴィジェによる業績をチャンディーガルで見つけることができます。

【世界遺産】キャピタルコンプレックス

キャピタルコンプレックスはセクター1に位置する、コルヴィジェが建築した行政機関やモニュメントが集まる場所。キャピタルコンプレックスはユネスコ世界遺産に登録されています。

現在も使われている行政機関のため敷地内に入るにはCapital Complex Tourist Center で個人情報を登録し、10時・12時・15時に分けて行われるツアーに参加しなければなりません。ツアー参加費は無料で、インド人のガイドが建築群の概要を英語で説明してくれます。また、建物の外は写真撮影OKでしたがエリア内での動画撮影は禁止でした。残念。

パンジャブ・ハリアナ州高等裁判所(Punjab and Haryana High Court)

横長で緑と黄色と赤の柱が目印の高等裁判所。

私が訪れた時は手前の黄色いコーンまでしか入れず、近くで建築を観ることはできませんでした。

打ちっぱなしコンクリートで建物を囲むようになっている屋根と壁が大きな影を作っていて、インドの暑い夏でも部屋が暑くなりにくそうな作りだったのが印象的でした。

影の塔(The Tower of Shadows)

子供に遊ばせたら楽しんでくれそうなジャングルジムのような建築。

ガイドさんによると、建物の外側と内側に入る太陽の光と影から太陽の動きを研究するためと、太陽光を建物の四隅で制御できるという理論を証明するためにこの建築は作られたそうです。

議会の宮殿(The Palace of Assembly)

現在も現役で議会が行われている建物。天井真ん中の三角形がパンジャブ州、横の楕円形のものがハリアナ州を表しているとガイドさんが話していました。

建物を横から見ると、直射日光が直接中に入らないように窓の形が工夫されていて、カーブした屋根が印象的でした。

この建物内にはガイドさんと共に入ることが可能で、現在も議会のために使用されている議会室に案内してもらいました。

※受付に全ての荷物を預け、建物内での写真撮影は一切禁止だったので私が撮影した写真はありません

コルヴィジェが人の動きとアイデアの動きを促進するために設計したため、建物内は階段がなく、全て傾斜路になっていました。

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確かに階段でなく傾斜路だと、階段を登る時のように足元を気にしなくていいのでアイデアが湧きやすい気がしました。人と並んでお話することも傾斜路だとしやすそう!

開かれた手(Open Hand Monument)

チャンディーガルの象徴になっている開かれた手。街のあちこちでこの手のマークを見かけました。

このモニュメントの開かれた手は回転するように設計されていて、風によってゆっくりまわるようになっていました。

平和の意味を込めてコルヴィジェがスケッチしたこのモニュメントは資金不足によってコルヴィジェの存命中に建てられず、コルヴィジェが亡くなった20年後にフランスの援助によって建てられたそうです。

ル・コルヴィジェセンター

コルヴィジェの建築を観る前、観た後の総まとめとして行っておきたいコルヴィジェセンター。私は建築群を観る前に行ってみました。

コルヴィジェの従兄弟にあたるスイスの建築家・ピエールジャンヌレがデザインした椅子も展示されていました。チャンディーガルの建築群のためにデザインされた椅子だそう。

実際にコルヴィジェ建築群の建築内でこのデザインの椅子が使用されていました。日本でもマニアなコレクターに現在も人気の椅子で、ネットでも高値で販売されています。

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座ったことがないので座り心地はわからないですが、背もたれと座面が網なので光が差すと綺麗な網目状の影が地面にできていて綺麗でした。定住する場所があれば、お家に一個欲しい〜!

コルヴィジェによる設計図も飾ってありましたよー。これはオープンハンドのモニュメント設計図。

パンジャブ大学内の建築群

コルヴィジェの建築ではないのですが、パンジャブ大学内にある一風変わった面白い建築もチャンディーガルの見どころです。

学生センター

パンジャブ大学の建築家・Shri B.P. Mathurが建築した円形の建物。下層階は学生センター、上層階はカフェテリアになっていました。(カフェはコロナの影響?で閉まっていたので入れずでした)

建物を囲むように渦巻いた緩やかな傾斜路を進むと各階に着く構造になっています。

傾斜路が屋根代わりになっていて、窓に直射日光が当たらないようになっていました。これも暑い国ならではの工夫された建築なのかなーと思ったり。

ガンディーバワン

コルヴィジェの従兄弟、ピエール・ジャンヌレが蓮の形をイメージして建築した講堂。

普段は建物の周りに水が溜まっていて建物が水に反射されている綺麗な写真を撮ることができるそうですが、私が訪れた日は水が溜まっていませんでした。

チャンディーガルで一息つきたい時のおすすめカフェ

建築見学に疲れてホッと一息つきたいときに寄りたいカフェ。チャンディーガルに滞在しているときに4件ほどカフェに寄りましたが、このThe Hedgehog Cafeが一番居心地がよく、Wi-Fiもあって快適でした。

ソファ席もあり、ゆっくりくつろぐことのできる店内。

奥の席には共用のPCがあり、調べ物をすることができるようでしたw

私は紅茶とコーヒーしか飲んでいませんが、サンドイッチやパスタなどの洋風メニューもあったのでインド料理に疲れた時の利用におすすめ。

インド国内で最も生活水準が高いチャンディーガル

私が住んでいるデリーと比べてどう?

①民度が高い

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現在デリーに住んで2年目ですが、首都のデリーと比べてチャンディーガルは民度がすごく高いように感じました。全体的に教育レベルが高いのか、私たち外国人の顔をジロジロと見てくるような人はおらず、タクシーのドライバーや飲食店の店員のような労働階級の人達にデリーよりも英語が通じました。

②道路が綺麗!歩きやすい!

チャンディーガルは横断歩道がちゃんと機能していて、自転車専用道路もあるのでかなり歩きやすかったです。

私が住むデリーはしっかり機能している横断歩道なんて殆どないですし、道路には穴があいていたりすることもあるので歩行者に優しい道路ではありません。

そういうこともあり、デリーでは普段なるべく歩かないようにしているというよりも歩くことを避けがちなのですが、チャンディーガルは歩きやすくて道もわかりやすいので街歩きがしやすかったです。

物価はデリーよりも少し高いのか?

チャンディーガルの物価はインドで一番高いとネット上の色々な記事に書かれていたりしますが、道端のチャイやカフェでの食事の値段はデリーと変わりありませんでした。

まあ、デリーも物価上昇が激しいのでデリーでない他の都市や街と比べるとチャンディーガルの物価は高いかもしれません。

また、デリーのようにバックパッカーが訪れる観光地ではないので、ドミトリーの宿がなく、チャンディーガルの部屋料金は一泊500Rs〜からでした。

デリーではドミトリーの宿がたくさんあるので一泊300Rs〜宿泊することができます。

また、街にはELANTEという大きなショッピンングモールがあり、客層と床がすごくキラキラしていて眩しかったです。笑

給与水準がインド内で上位にランクインするチャンディーガルのショッピングモールで、チャンディーガル民が買い物をする光景を観察するのも面白い!チャンディーガルでの建築以外の見どころスポットとして候補に入れるのもオススメです〜。

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