日本ではあまり馴染みのない、紫色がイメージカラーのインド・ヴィスタラ航空。
今回は2021年7月のコロナ禍に就航したばかりの、デリー 〜 羽田線に同年8月と10月に早速搭乗してきたので、
今回はその時の搭乗記もあわせてビスタラ航空について紹介していきます〜!
(ちなみにヴィスタラ航空はインド国内線の中でも評判が良く、他社と比べると客層が良くて遅延も少ない(?)気がするので国内線もおすすめです。他社よりも少し値段が高いですが、数千ルピーの違いであれば快適さを求めてヴィスタラを選んでしまいます。)
Contents
ヴィスタラ航空とは?
ヴィスタラ航空はインドの財閥グループ・タタとシンガポールの合弁で設立され、2015年に就航が開始された比較的新しいインドの航空会社です。
航空名の「ヴィスタラ」は古代インドで使われていたサンスクリット語で「無限の広がり」を意味する「Vistaar」から命名されたそう。
インド国内では東西南北各地に就航しており、IndiGoやSpiceJetに次いでインドで認知度の高い航空会社です。
国際線では日本に加え、フランス、ロンドン、ドバイ、タイ、シンガポールなどにも就航しています。
ヴィスタラ・デリー羽田便搭乗記
デリーから羽田へ(プレミアムエコノミークラス)
私が搭乗した時は2021年8月の後半で、東京パラリンピックの期間だったので、インドのオリンピックユニフォームを着たパラリンピックの選手の方々と一緒の飛行機でした。
その影響もあってか、エコノミークラスの空席がなく、ワンランク上のプレミアムエコノミーかビジネスクラスの座席しか予約時に空きがありませんでした….。
そのため、今回のデリー→羽田間はプレミアムエコノミークラスを利用しました。
プレミアムエコノミーの座席は2列・3列・2列シートの並び。横幅は広々としていて、足置きも出すことができ、机は肘掛けのところから出すことができるので、前のシートからの圧迫感がなく快適です。が、180度リクライニングすることができないので、深夜便には少しきつかったです….。
ブランケットはビジネスクラスと同じ、分厚くて高級感のあるものでした。重みがあるブランケットで身体に少し加圧が加わることによって安心して就寝することができました…。
モニターは少し大きめのタブレットがそのままくっついたような感じ。リクライニングしながらでも十分画面の字幕が読める大きさです。
ヴィスタラの機内安全ビデオは、女性がインドの有名観光地数カ所(ラダック、ケララ、ハンピなど)で、ヨガのムーブを入れながら設備について説明してくれます。
私的には、カオスで、THEインドなオールドデリーなどもロケ地に入っていたらもっと萌えたのですが。笑
インド時間午前3時に出発して、日本時間の午後15時頃に到着する便だったのですが、インド時間の午前4時頃に左のビリヤニ?とチーズケーキのスイーツが朝ごはんとして提供されて結構辛かったです….。
「こんな脂っこいもの真夜中に食べれへんよ….。」
ですが、さすがプレミアムエコノミークラス。器とカトラリーは全て陶器とプラスチックで少し高級感ありました。
そして、それから2時間後くらいには軽食として野菜のロール巻きとオレンジジュースが出てきました。これも夜中の食事にはキツかったです。
映画もテレビ番組もインドのものが中心ですが、フレンズなどの定番系のドラマもありました。
夜中の便だったので、ほぼ寝ていましたが、CAさんのサービスも良く、日系のような過剰なサービスがなくて心地よかったです。
日系のエアラインももちろん好きなのですが、サービスの一環として沢山話しかけてくださったり、何回も席を周りにきて飲み物を配ってくださるような過剰なサービスが私は少し苦手で、やることだけちゃんとやってくれるヴィスタラのサービスは結構好きでした。
Booking.com羽田からデリーへ(エコノミークラス)
半年ぶりの一時帰国期間も終わり、ガラガラで活気のない羽田からデリーへヴィスタラ便で出発です。
羽田からデリーへは、17:50発(日本時間)23:35着(インド時間)なので、ゆっくり朝準備をして羽田空港に到着することができました。
帰りの便は空きがあったので、エコノミークラスです。
やはりまだまだコロナ禍で、乗客は少なかったですが、11月のディワリシーズンに合わせた帰省なのか、インド人家族が数組搭乗していました。日本人のビシネスマンらしき方もチラホラ。
空いているので、もちろん3席使って寝転ばせていただきました。シートは革張りではなく、布だったので冷房でシートが冷えてしまうこともなく快適でした。
ブランケットはプレミアムエコノミークラスとは違い、薄っぺらいものです。1枚では全く防寒にならないので、キャビンアテンダントさんに頼んで2枚使いしました。
デリー→羽田便の時とは違い、機内食(ノンベジ)は日本風?のあっさりとした味付け。
ですが、お米はしっかりとインドの細長いお米・バスマティライスだったので、一気に日本モードからインドモードに戻りました。1ヶ月の日本一時帰国中、バスマティライスを食べることはなかったですからね….。
インド戻りの便は、日本行きの便と映画のラインナップが少し違い、2020年に上映された「CHHAPAAK」という、顔に酸をかけられた女性の実際のお話に基づいたインド映画を観ました。
インドへ向かう飛行機の中で、こういったインドの社会問題について観るのは結構心が痛かったですが、インドの現実に目を向けるいい機会となりました。
空港から家まで車で送迎してもらってる時に、インド人友人に教えてもらいました。笑
日本語で水と遊ぶときに「チャパチャパする」という表現する時がありますが、その擬音語と少し似てますよね。
すみません、ヴィスタラの話をしなければならないのに話それました….。
所要時間とかかった費用
所要時間
デリー→羽田(毎週水曜日)
発着時間:AM 03:00 発(インド時間)→ PM14:50 着(日本時間)
所要時間は8時間20分
羽田→デリー(毎週木曜日)
発着時間:PM 17:50 発(日本時間)→ PM23:35 着(日本時間)
所要時間は9時間15分
ですが、過去のフライトステータスを見るといつも1時間程早くデリー空港に到着しているようで、私のフライトの時も実際40分程早く到着しました。
費用
↑の広告には、デリー⇄羽田の往復は45,049Rs(約67,000円)と記載されており、JALやANAの往復便の基準値段よりかは数万円安いですが、
私の場合は日本一時帰国の予定日程が直前に決定し、搭乗予定3週間前に予約したのと、パラリンピック期間が重なって、エコノミークラスはパラリンピック選手で埋まっていたため、デリーからの便はプレミアムエコノミーしか選択肢がなかったこともあり、
往復運賃82,000Rs(約12万円)かかり、日系エアラインと同じ料金もしくは少し高い運賃でした。
また、出発予定日の一週間前に羽田→デリーの便をフライト日程変更したのですが、変更手数料は2240Rs(3300円)でした。
また、ヴィスタラの日程変更は日本の代理店では受け付けておらず、インドに電話しなければならない(英語)ので日系航空会社よりも少しハードルが上がります。
国際電話ができないなどの事情があればメールでの問い合わせでも変更可能そうでしたが、メールの返信はすごく遅く、急ぎの場合は電話の方が良さそうです。
なんせインドは電話文化なので….。
結論、ヴィスタラは結構オススメ
2021年現在、日本とインド往復の直行便で一番基本料金が安いのはヴィスタラです。
もちろん、日系航空会社のようなスペシャルなサービスは受けられませんが、シンプルな接客でこちらも落ち着いて自分の時間をゆっくり楽しむことができるのでリラックスして機内で過ごすことができました。
新しい航空会社なので、機内も新品のように綺麗です。
今年11月から一般観光客へのインド観光ビザの発行もされる予定だそうなので、羽田からインドへ来る際は是非是非紫色がイメージカラーのヴィスタラで〜。