日本でも最南端・最北端などの街は観光スポットになりがちですが、石碑があるだけで他は何も観るものがない….!笑

ですが、インドの最南端・カニャクマリはインド人でも“死ぬまでには行ってみたい”という人もいるくらい神聖で特別な場所。

私はカニャクマリに到着する前までは“インドの最南端で朝日を見る”という目的を達成したかっただけなのですが、実際に行ってみると素敵な場所もあり、目的達成だけではないいい経験ができました。

今回はそんなカニャクマリについて紹介していきます。

カンニャクマリまでの行き方

インドの最南端って「すごく行きにくい辺鄙な場所にあるのでは?」と思いますが、バスも電車も通ってるのでアクセスは簡単です。

アクセス方法

・トリヴァンドラム空港から車で3時間
・トリヴァンドラムKSRTC Bus Stationからバスで約4時間(バス運賃は約100ルピー)
・カニャクマリ駅直通の国鉄に乗ってくることもできますが、直通の鉄道本数が少ないのでカニャクマリ駅手前のナガルコイル駅で降り、バスでカニャクマリまで約1時間で行くことが可能

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私はデリーから飛行機に乗ってトリヴァンドラム空港で降り、トリヴァンドラムのKSRTC Bus Stationからローカルバスに乗ってカニャクマリまで行きました。

インドの最南端・カニャクマリへ向かう道中は「Kashmir Main Tu Kanyakumari」という、「カニャクマリ」が連呼されるこの歌をBGMにすることを強くお勧めします。これだけで気分がかなり上がります。

歌詞の内容は特にカニャクマリと関係はないのですが、「私は(北の)カシミール・君は(南の)カニャクマリ。距離なんて関係ないよね〜。」みたいな感じで、距離を表す比喩として歌詞中で使われています。

カニャクマリのおさえておきたいスポット&すること

サンライズ(日の出)or サンセットを観る

カニャクマリに来たら、とりあえず「インドの最南端でサンライズ・サンセットを観てきた」という事実だけはおさえておきたいですよね。笑

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私が行った時はちょうど元旦だったので(というか、元旦に合わせて行った)「2022年・初日の出」を観てきました。

初日の出の日もサンライズ目当ての観光客でいっぱいでした。みんな、朝の5時代に早起きしててエラい….。

サリーを着て正装をして来ている人も多かったからか、人混みも鮮やかでサンライズまでの待ち時間は人間観察をしているだけで時間を潰せました。

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朝日なんて空が綺麗な場所であればどこで観ても変わりはないだろうと思ってましたが、カニャクマリのシンボル・2つの像と彩り豊かな服を着たたくさんのインド人とともに観える朝日は何だか特別でしたw

朝日が登ると同時に聞こえてくるインド人の方々の歓声も含めて良かった。

コロナ渦でインド最南端でみた初日の出は一生の思い出になるだろうな〜

2つの岩に建つ記念碑と象

カニャクマリの代表的存在、「Vivekananda Rock Memorial」という記念碑「Thiruvalluvar Statue」という像まで船に乗って行きたかったのですが、新型コロナのオミクロン株が流行し始めた頃(2022年元旦)の規制で入場が禁止されていて入れませんでした。

なので特に感想はありません、、。残念。

ARULMIGU BAGAVATHI AMMAN TEMPLE【ヒンドゥー教寺院】

3000年の歴史があると言われているヒンドゥー教寺院で、カニャクマリで一番崇拝されている寺院の1つ

寺院内は貴重品以外の持ち込み禁止で、男性は上の服を脱がなければなりません。そのため、寺院横に荷物預け用のロッカーがありました。

寺院内は撮影禁止だったために中の様子を写真でお伝えすることはできませんが、処女の女神・デビカニャクマリがこの寺院には捧げられているらしく、観光客ではない地元の信仰者でもかなり賑わっていて、寺院内は神聖な雰囲気が漂っていました。

ビーチ探検をする

今回のカニャクマリの観光で、ビーチ探検が一番楽しく記憶に残っています。とにかく透き通った青い空と海風が気持ちよくて、面白い個性的な船を観察するのが楽しかったです。地元の漁師さんの竿への餌づけを見ることもできました。

iphoneの絵文字のようなかわいくてカラフルなペイントがされている船内。こういうペイントを見ると、私が小学生の時に流行った”デコる”という単語を思い出しますw

キリスト教徒が多い街なので、十字架マークで船のデコレーションがされていることも多かったです。写真の船は先端の顔の黒目の部分がザビエルさん?でびっくり。額にはビンディーっぽい赤のマークもあり、センスがインドっぽくて最高でした。

橋脚

海風が気持ち良すぎる橋脚。これといって特別なものはありませんが、波の音を聴きながらゆっくりしたい方におすすめの場所です。私は大気汚染真っ只中の内陸のデリーから来たばっかりだったので、綺麗な空気と青い空に感動しておりました。

Our Lady of Ransom Shrine【カニャクマリで一番有名な教会】

カニャクマリで一番有名で大きい教会。クリスチャンが少ない北インドから来ると、綺麗な教会は新鮮で座っているだけで神聖な気持ちになりました。前述したようにカニャクマリにはヒンドゥー教のお寺もあるので、キリスト教の教会との空気の違いを近距離で比べられるのがいいですね。

ステンドグラスから入り込む光が綺麗だったー。

シーフード屋台でシーフード唐揚げを食う

カニャクマリは海の街なので、もちろん採れたての魚を食べることができます。場所はサンライズポイントにほど近いホテル通りの一角。

お店は午後15時ごろから開きはじめ、夜が近づくにつれてお客さんで賑わいをみせます。

私が頼んだのはタピオカと魚フライ。(なんの魚かはわかりません…w)

魚をおかずにして、南インドで主流のタピオカを食べるともう立派なご飯。魚の味付けが濃いのでタピオカが進みます。

お店には魚の他に、蟹などもありましたよ。カニャクマリに来た際はおさえておきたいストリートフードです。

カニャクマリのマーケットを散策する

朝から開いているカニャクマリのマーケットは、日の出を観た後の散策にちょうど良かったです。

お土産屋さんは海の街ならではの法螺貝や貝殻のインテリアが置いてありましたが、正直なところ、インドの海の街(プリーやゴアなど)とほぼ変わらない品揃えで、カニャクマリ特産ではないような気がしました。

おすすめのマーケット散策ルートは、日の出を見た後に南インドの朝食・イドリ(白い蒸しパン)を食べて、チャイを飲む。です。

カニャクマリからその他地域への行き方

バスに乗る

カニャクマリからその他地域へはバスの移動が乗り換える必要もなく一本で目的地へ行ける場所が多いので便利です。

※2022年1月時点での時刻表
※2022年1月時点での時刻表

カニャクマリ付近の主要都市、トリヴァンドラムやチェンナイ、バンガロールへもカニャクマリから移動可能です。また、写真の時刻表は時間が合っていないかバスがない日もあるそうなので、事前にバス停でスタッフの方に聞いて下調べしておく必要があります。

国鉄に乗る

バスよりも確実な移動方法は国鉄です。あいにく、カニャクマリ駅からの鉄道本数は少ないため、近くの街・ナゲルコイル(Nagercoil)までカニャクマリからバスで行き、鉄道へ乗り換える必要があります。

カニャクマリからナゲルコイルまではバスで約1時間です。

ナゲルコイルからは、ケララのアレッピーやコチ、バンガロールやチェンナイまで一本で移動可能。

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長距離バス移動は日本のバスよりもスピードを出して、かなり揺れて結構ハードなので、カニャクマリから他地域へ移動する際はナゲルコイルまでバスで行き、国鉄へ乗るのが一番おすすめです。