現時点で、インドにこれまで4回行ったことのある私。
期間は毎回、1ヶ月〜2ヶ月でバックパックを背負って1人で周遊しています。
そして毎回、渡航前にも渡航後にも数多くの人からこう聞かれます。
「インドの治安って悪くないん?」
「女1人でインドって大丈夫なん?」
と。
インドの悪いところだけが目立ってメディアでとりあげられているためか、毎回このような「インドの治安」に関する質問責めに合います。
ですが基本的にインドに対して「治安が悪い」といった印象はないです。
「知らない人に着いていかない」という小学生の時に教わったようなことを守れば基本的に安全だと私は思います。
今回はいつもインドを女1人で周遊している私の体験談と、インドへ行く前にあらかじめ知っておいてほしい、詐欺や痴漢に対する対策を紹介していきます。
Contents
女だからこそこんな目にあった!私のインドでの経験談
「一歩間違えれば危ない目にあっていたかもしれない」と思った、私の経験談を3つ紹介します。
全て私が1人でインドを周遊していた時に起こった実話です。
1.デリーの銀座「コンノートプレイス」にいた怪しい人達

はじめての1人海外旅でやって来たインド。
飛行機のトランジットで立ち寄った中国でiphoneの充電器をなくしてしまった私はアップルの正規品が売っているお店を求めて、世界的に有名なブランドのお店などが立ち並ぶコンノートプレイスに到着しました。
到着した時、すでにiphoneの充電はあと数パーセント。
しかし、アップルの正規品が売っているお店がなかなか見当たらない。
充電がなくなってしまうことに不安を抱いていた私はグーグルマップを開くことすらできず、おどおどしながらコンノートプレイスを歩き回っていました。

歩き回っている時に裏路地的な場所に着いてしまい、1人の怪しげなおじさんと目が合いました。



ここにいてはやばいと思い、元の道へと走って逃げ去りました。
そんなこんなで逃げている時に、次は若いインド人男性に話しかけられました。





(あまりにも着いてくるので、途方にくれた私は返事をしました。)


と、疑いながらも着いて行くと、お店に到着することが出来ました。
無事に正規品のiphone充電器を買うことが出来てホッとした私。
この若いインド人男性を疑って申し訳なかったかなー。と思いながら、とりあえず「ありがとうー!」と伝えると、

俺もついて行くぞ!
政府が運営している旅行代理店は存在せず、コンノートプレイスにある「政府の旅行代理店(Goverment Tourist Office)」と看板に書かれた旅行代理店は悪名高きぼったくり旅行代理店だと知っていた私はその代理店に行くはずもなく、

と言って、その場を立ち去りました。
2.結局、人は煩悩だらけ?ダラムサラで出会ったチベット僧侶。

チベットの亡命政府があり、多くのチベット人やチベット僧侶が住んでいるダラムサラ。
ダライ・ラマが住んでいることでも有名な地でもあります。
そんなダラムサラでは、赤い袈裟を着ているチベット僧侶と街中でたくさんすれ違います。
ダラムサラに到着したばかりの時、1人でベンチに座ってボーッとしていると赤い袈裟を着た30代くらいの1人のチベット僧侶が話かけてきました。




といった流れでチベット僧侶とカフェでお茶をすることになり、僧侶のお仕事内容や、ダラムサラに来るまでに至った経緯、なぜ英語を勉強し始めたのかなどなど、たくさんお話をしてもらいました。
1年前から学校にいったり本を読んだりして英語に触れだしたばかりなのに、言葉に詰まりながらも英語で会話しようとする彼の学習意欲は、
英語を義務教育から大学までの長期間学んできてもなかなか英語を使いこなせていない日本人の私からすると、見習わなければならないなと強く思わされました。
そんなこんなで、ダラムサラの観光スポットなども案内してもらい、雨が降ってきたのでどうしようかと話し合っていると、

とおっしゃってくれたのでお家にお邪魔することに。
“異国で女1人で男の人の家に行くのはちょっとやばいかもしれない”という暗示が頭の中に一瞬よぎりましたが、「僧侶だし大丈夫だろう。」という浅はかな考えでお家におじゃましてしまいました。



という流れで、英語の勉強のためにパソコンにダウンロードしているという洋画コレクションの中から一本、映画を流してくれました。
ですが、オープニングからキスしまくりハグしまくりのアメリカ人カップルの映像が流れ始め….




私、その場から逃走する…..。
「僧侶だから大丈夫だ。安心。」といった私の考えは浅はかすぎた訳で、人間は結局煩悩有りの生き物で、いくら修行を重ねた僧侶でも理性を保つことは難しいことなのだなとその時初めて悟りました。笑
この出来事があった後、同じようにダラムサラで僧侶に性的な目で見られたという日本人女性と出会いました。
もちろんそんな僧侶ばかりでないと私は信じているので、どんな立場の人間でも特別視せずに対人間として付き合いながら、自分の身は自分で守って行きましょう。
3.スペシャルヨガお兄さん。

場所はインドのラジャスタン州、ヒンドゥー教の聖地プシュカル。
プシュカルは食べ物も安く、シーズンでなければかなり激安でホステルに泊まれることができ、ハイセンスなアパレルショップがたくさんあるので、現地の巡礼者だけでなく、外国人にも人気の地です。
居心地が良くてついつい連泊してしまい、1週間弱滞在してしまっていた頃。
いつものようにストリートフードを道端で食べていると、隣で同じものを食べていた体格のいいお兄さんに話しかけられました。







「歩いてすぐそこ」と言っていたけれど実際10分ぐらい歩いた場所にあったお兄さんが経営するホテル。
湖を見渡すことができるホテルの屋上で、「スペシャルな紅茶だよ」と言われながら渡されたティーパックの普通の紅茶を飲みながらお兄さんに即興ヨガレッスンをしてもらいました。

と、何回も繰り返しながら呼吸を整えた後、お兄さんがするヨガポーズを見よう見まねで真似しながら一緒にヨガをしました。
そして、ホテルで取り扱っているというスペシャルなオイルを手に塗ってもらいヨガタイムは終了。




つまりだな、スペシャルヨガとは男女が混じり合うスペシャルセ◯◯スのことだよ!!!!



と言いながら、自分が滞在する宿泊先まで逃げました。
今回は事なきを得ましたが、「もしあの時力尽くで無理やり部屋に連れて行かれてたら、、、」と思うとゾッとします。
今回は出会ったばかりの知らない人についていった私も悪いわけでして、知らない人とマンツーマンになることは避けるべきでした。
なぜインドで外国人女性が標的に晒されるのか
以上3つのような私の経験談のように、なぜインドで外国人女性が標的にされるのか。
その理由の1つにインドで放映される映画やドラマに影響があると思われます。
インド産の映画やドラマには官能的描写が外国産のものより少ないため、外国人=性に奔放と思い込んでしまっている人が少なからずいるためです。

また、インド人女性は性的な意味でよってかかって来る男性に対しての拒否反応が外国人女性よりも強い傾向にあります。
インド映画でも女性が男性に対して怒っている場面は数多くありますし、街中でも男性に対して声を張り上げて怒っている女性を日本よりよく見かけます。
インド人女性強いんです。
そういったこともあってか、観光客の外国人女性を標的にしがちです。異国に来たからには知らない人でも現地の人と話したいですもんね。
日本人女性は特に見た目が小柄でNOと言えない人種だということもあるので、日本人のことを熟知しているインド人が多数いる観光地では狙われやすい傾向にあると言えます。
インドでするべき詐欺と痴漢に対する対策
平和ボケしがちな日本人の私たちがインドでするべき最低限の詐欺と痴漢に対する対策は以下の3つ。
1.足を露出しない

これは女性に対する対策なのですが、インドでは日本のようにミニスカートや短パンなどの足が丸見えの服を着るのは危険だと思っておいたほうがいいです。
デリーなどの都市部では足が丸見えのミニスカートや短パンを履いているインド女性も増えてきていますが、まだまだインドでは少数派です。
寺院やモスクなどに入るとき、短パンで入ることは良しとされていないので、足が見えない服装をしておいたほうが観光するにもスムーズに楽しめるでしょう。

2.キョロキョロしない

特に有名な都市や観光地などで言えることなのですが、道がわからずキョロキョロしていると必ず人が寄って来ます。親切に教えてくれる人も間違いなくたくさんいるのですが、
「キョロキョロしている」=「インドにまだ慣れていない」=「カモれる」と見なされてしまい悪行を測ろうとしてくる人も中にはいます。
そんな人に絡まれないためには、堂々とした態度でいかにも現地人かのようなオーラを醸しだしながら歩きましょう。(本当にこうすると絡まれなくなります。)
どうしてもキョロキョロしてしまう場合は、キョロキョロした目を隠すためにサングラスをはめるのもいいですよ。
3.常に疑う心を持つ

日本にいると、疑う心を持つことってあまりないのではないでしょうか。
商品の値段は店員さんにわざわざ聞かなくてもわかりますし、電車の発車時刻は時刻通り、タクシーはメーター料金でしっかり走ってくれますよね。
ですが、インドではまだまだ大型ショッピングセンターなどより個人商店が断然多く、商品に値札がつけられていないお店がたくさんあります。
よって、店員さんの気分によって値段が変わることなんてしょっちゅうあります。現地人と外国人に対する値段に大差があることだってあるわけです。
そういうわけで、常に疑う心を持っていないとあっさりとボられてしまうんです。ぼったくりの価格を言われても自分が満足する価格でなければ払いたくありませんよね。
また、インドの列車は時刻通りに来ないこともあるので、定刻を信用せずにネットで最新の情報をチェックすることもインドでは重要です。
日本人にとって気疲れしてしまうことかもしれませんが、日本ではあまり身につかない疑う心を持つ事をインドでみにつけてしまえば日本で高い壺を買わされてしまうことを防げるかもしれません。(そんなことあまりないか笑)

インドの治安は悪くない!?

どこの国と比べるかによりますが、世界的に見るとインドの治安は悪くないと私は思います。
「いきなり銃を突きつけられた」、「包丁を突きつけられた」といったような南米を旅する旅人から聞くような話をインドの旅人界隈では聞いたことがありません。
もちろん日本と比べると、インドの都市部以外だと24時間営業の店はまだまだありませんし、警察も日本よりいい加減なため、女性が1人で夜出歩くことには日本より危険かもしれません。
インドは国土面積が広く人口が多いために事件の絶対数が日本より多くなってしまうことも確かですしね。
ですが日本でも耳を塞ぎたくなるような残虐な事件やレイプ事件だってありますよね。
日本は100%安全な国だ!と言い切れないように、インドも100%安全な国だ!と言い切ることはできません。
