ナマステ。インドで生息している、りかザキ@ricazakiです。

先月2021年5月にコロナウイルスのワクチンをインド・グルガオンで接種してきました。インドにいる人であれば、外国人でもワクチンを予約して接種することができます。

ちなみに最近はインド人、日本人に対しても久しぶりに会った時の挨拶は「元気?」ではなく、「ワクチン打った?」と聞くのが主流になってきました。笑

今回は予約、接種会場、副作用、ワクチン事情について在住者目線でまとめてみました。

インドのワクチン事情について参考になれば&インド在住者がワクチンを打つきっかけにもなればいいなと思います。

人口世界2位の大国インドの接種順番

グループ1「医療従事者、医療系に携わるスタッフ」
AIIMS(全インド医科学研究所)のディレクターの意思がワクチン接種をしているところ。

2021年1月から接種が始まり、「グループ1」のヘルスケア、フロントラインワーカーを対象に接種が始まりました。この対象には医者や看護婦だけでなく、病院の受付やセキュリティーガードマン、医療廃棄物を運ぶスタッフなども含まれています。

病院の消毒などをするお仕事をしている男性がワクチンを打っている様子。

元々インドの方は写真好きということもありますが、これからの一般の方々に向けて摂取を促すように、ワクチンを受けている所の写真をSNSに積極的に投稿するよう伝えられていたらしく、グループ1の接種が始まったばかりの頃はお医者さんがワクチンを打っている写真などがSNSに毎日あふれていました。


グループ2「60歳以上&45歳〜59歳の基礎疾患持ち」

2021年3月からは60歳以上と45歳〜59歳の疾患持ちの方(心疾患、高血圧、糖尿病、HIV、がんなど)を対象にグループ2としてのワクチン接種が始まりました。

45歳〜59歳でグループ2として優先的にワクチンを受けることのできる状態(疾患名)のリスト。



グループ3 「45歳以上」

2021年4月からは45歳以上であれば誰でもワクチンを打てるようになりました。

この頃から一気に周りのインド人で接種する人も増え、インドで働いている駐在員の日本人の方々も続々と接種する方が増えてきました。

ですが、この時ちょうどコロナウイルス感染拡大の第二波が始まりだした頃です。ワクチン接種会場で感染してしまったのか、1回目のワクチンを接種した後に感染が発覚した方も多々いました。



グループ4 「18歳以上」

2021年5月からは18歳以上であれば誰でもコロナワクチン接種ができるようになりました。

ここから一気に1回目の接種率も増え、5月中旬には人口の10%が1回目のワクチン接種済みです。


IT大国インドのワクチン予約の仕方

インドのワクチンのネットでの予約は「CoWIN」というウェブサイトから可能です。

病院だけでなく、眼科などでもワクチン接種会場を設けており、都市部であれば幅広い選択肢から接種会場を選ぶことができます。

また、インドは現在、イギリスのアストラゼネガ製の「COVISHIELD」インドのBharat Biotech製の「COVAXIN」の2種からワクチンを選択することができます。

私は今後、国を移動する際のワクチンパスポートなどができたときに、世界的に承認される可能性が高いイギリスのアストラゼネガネガ製の「COVISHIELD」を接種しました。

サイトにアクセスすると大きくモディ首相が出てきます。日本ではありえないデザインです。ワクチンサイトに大きく菅首相が出てきたら多分びっくりしますもん。

トップ画面のレジスターボタンを押すと、電話番号が求められるので、電話番号を登録してOTPをゲットします。

個人情報を登録したら、ワクチンを打ちたい都市を選択して、Bookedになっていない空いているスロットを探します。もちろん、病院の住所を確認しながら家の近くの病院を選択するのがベターです。

予約が完了すると予約証明書が発行可能になります。これのスクリーンショットを接種会場に持っていけばOKです。

予約は本当に超簡単です。

高齢者やスマホを持っていない方々にはネット予約は難しいかもしれないですが、インドは大家族の世帯が多く、高齢者が1人で住んでいることは少ないので、若者が予約を代わりにしてあげたりしています。また、スマホなどを持っていなかったり、学がなくてできない人達は周りの人々(勤め先の人々など)が代わりに予約をしてあげています。




2021年5月〜は18歳以上がワクチン予約可能になり、一気に予約する人が増え、予約枠が空いてもすぐに予約が埋まってしまったために、なかなか予約が取れない日々が続いていました。

ですが、ワクチン予約サイト「CoWin」のAPIが公開されてからは、インドの超有名決済アプリ「PayTm」がワクチン予約枠に空きや追加が出たら通知するサービスなどを始め、

インド工科大学(IIT)の学生2人が、「Cowin Bot」という予約枠の空き探しと予約を自動でしてくれるGoogleのChrome拡張機能を開発し、予約を手助けするツールがで始めたこともあり、救われた人も数多くいるんじゃないかなと思います。

ワクチンの予約空き探しから、予約までしてくれるGoogleの拡張機能を開発した学生は「ワクチン予約のプロセスができるだけ簡単になれば、もっと多くの人々がワクチンを受けれるようになり、コロナの蔓延をとめることに役立つかもしれない。」と語っています。(参考:Unable to Find Vaccine Slot at CoWin? IIIT-Delhi Students Create Bot to Help

予約サイトの便利さや、予約サイトを更に便利にするツールをすぐに開発してローンチする人達がいることに、インドはさすがIT大国だなと感じさせれますね。

会場でのワクチン接種の流れ

大型私立病院MAXグルガオン院

私は1ヶ月前に予約することのできた、ご近所のMAX病院で接種してきました。朝9時〜  夕方5時の間であれば何時に来てもいいとのことだったので、11時ぐらいに行くと写真の通り、炎天下で長蛇の列。

15分ぐらい列に並んで、やっとワクチン接種のファーストステップ「書類記入をする場所」にたどり着きました。

富裕層や教養のある人が多いのか、マスクを二枚重ねにしたり、フェイスマスクをつけて接種会場に来ている人も多くいました。

整理番号と一緒に渡されたフォームに個人情報と、ワクチンの種類、1回目のワクチン接種が終わっていればその日付などを記入します。書く用に病院側が用意したボールペンは色々な人にそのまま取られていってしまったのか、3本程しかなく、取り合いでした。

整理番号が呼ばれたら自分が打つワクチンの列へ並び、スタッフの人に予約票を見せてレジスターしてもらい、ワクチン代900ルピー(1,300円くらい)を払い、接種会場の地下へと移動しました。

インド製のコバクシンは人気がない?のか、列が全くできていませんでした。。。

地下に移動してワクチンを打ちます。受付の人に先ほど渡してもらった領収書を渡して、看護師さんが待ち構えている部屋に入ります。

ワクチンを打ってもらった瞬間はチクっとした痛みのみで、少ししか出血はありませんでしたが、数分後には噂に聞いていた筋肉の痛みがワクチンを打った場所に出てきました。

打った後は30分の経過観察です。あくまでも自主経過観察なので、誰かが時間を計ってくれるわけではありません。なので、打った後に経過観察場所へ座らずにそのまま帰って行く方もちらほらいらっしゃいました。

待機場所には紅茶やコーヒーなどの温かい飲み物、冷たい飲み物とクッキーが売っていました。せっかくなので、私は記念にココナッツウォーターを購入。混んでいて、接種まで少し時間がかかったこともあり、ワクチン接種後の身体に染み渡りました。

私の場合は混んでいた時間だったのか、受付から接種まで1時間ほどかかりました。
私立病院は1日の接種数も多いので、ローカルの小さなクリニックや病院で打ったほうがスムーズかもしれません。



ワクチン接種後の副反応

英アストラゼネガのコビシールドを打った私ですが、接種後1時間〜副反応が出始めました。

下記、私の体験した副反応の時系列です。

1
接種後1時間

ワクチンを打った左腕が上げようとした時に痛む、歩いたら足先が痛い

2
接種後8時間(副作用が色々出始めるといわれている時間)

左腕の痛み、38度の熱(解熱剤なし)、倦怠感、身体の節々の痛み、嘔吐

3
接種後16時間

左腕の痛み、37度の熱(解熱剤あり)、頭痛、倦怠感、身体の節々の痛み、
脚が重くて痛くて歩きづらい

4
接種後24時間

左腕の痛み、頭痛

5
接種後32時間

左腕の痛み

6
接種後40時間

左腕の痛みも消え、通常通りにようやく回復!!

熱と身体の痛みは解熱鎮痛剤のパラセタモールでなんとかしのぎましたが、就寝前はパラセタモールを服用していても身体の痛みでなかなか寝付けず辛かったです。

1日で副作用はほぼなくなるとお医者さんからも聞いていたので、副作用とともに何もできないということが不毛で辛い1日でしたが、休息をとって無事に回復しました。

副反応の有無とレベルは個人差があると思いますが、私の周りでは比較的男性よりも女性の方が副反応が出ていた印象です。

インドのワクチン接種状況

2021年6月14日時点でインドは人口の14.9%、日本は人口の14%は1回目のワクチン接種を終えています。インドの方がもちろん接種のスピードは日本よりも早いと思いますが、インドは日本の13倍の人口がいることもあり、パーセンテージでみると今の所接種率のスピード感はあまり変わらないようです。

日本もしているようですが、インドでも病院やNGOの団体などが主体となってドライブスルーでワクチンを接種できるところが増えています。



また、会社などの組織が主体となって、オフィスなどで雇用者にまとめてワクチンを打つというケースも多く、インドのフードデリバリーサービス「ZOMATO」(UberEatsみたいな感じ)では、オフィスでドライバーの方々がワクチンを一気に受けられたようです。

↑は「ZOMATO」のアプリ使用時の画面ですが、食べ物を配達してくれるドライバーがワクチン接種済みであれば、アイコンに「ワクチン接種済み」であることが体温とともに表示されるようになりました!



山間部などの地域には医療チームが駆けつけて、ワクチンを住人に打っているようです。

このようにメディアなどでは国民にワクチン接種を促すように、色々な人々が接種しているところを取り上げていますが、まだ新しいワクチンは打ちたくないという声や、打つと死んでしまうのではないかと考えている人たちもおり、国民の接種率が半分を超えるにはインドはまだまだかかりそうだなという印象です。
実際、私の家を掃除してくれているメイドさんは「ワクチン打たないの?」と聞いても、「旦那の許可が必要だから…」などと打たない要因を並べて、まだワクチンは打たない方向のようです。