ブログ

インドと日本のピル事情

みなさんはピルにどんなイメージを持っていますか?

きっと、真っ先に浮かぶイメージは「避妊のための薬」の人が多いと思います。

ピルは「避妊の薬」であることに間違いはないですが、決して避妊目的だけの薬ではありません。

生理痛の緩和生理不順の治療

生理日をコントロールするため肌荒れ(ニキビなど)の治療にもピルは使われています。

私がピルを飲み始めたきっかけ

私はピルのおかげで肌荒れが緩和されました。

中高生の頃に肌荒れに悩み、

ブツブツ顔状態の荒れた自分の顔も鏡で見たくない日々が続いていました。

ファンデーションで必死に隠していましたが、隠すのにも限界がありました。

必死になってあらゆる皮膚科で診てもらいましたが(普通の皮膚科だけでなく振り子を使って診察する変わった皮膚科にも行った)、

「ニキビなんてしゃあないねん。」と言ってとりあえずの塗り薬と飲み薬を処方する医者もいましたし、

親身になって診察してくれた医者が出してくれた塗り薬と飲み薬も全く効きませんでした。

荒れた自分の顔を鏡で見たくなくなり、人と話すことも嫌になった私は、肌荒れのせいで学校を休んだ時も多々ありました。

そんな調子で、肌の状態は一向に良い方向に向かわず、頭を抱えていた私に見かねた母親がとある美容皮膚科に連れて行ってくれました。

その皮膚科で、「もしかしたらホルモンバランスの影響かもしれないね。血液検査をしてみましょう。」と言われ、血液検査を受けることに。

結果、平均より男性ホルモンの数値が大きいということが血液検査によってわかり「ピルを飲んでホルモンバランスを整えてみましょう」とのことでピルを飲み始めることになりました。

数ヶ月ピルを飲み続けた頃には、肌荒れ(ニキビ)がだいぶ落ち着き、自分の顔を鏡でちゃんと見れるようになっていました。

これが私がピルを飲み始めたきっかけです。

インドでピルは手軽かつ安い

日本ではどこの病院やクリニックに行ってもだいたい1シート(1ヶ月分)で2000円はします。

1年単位で換算すると、

2000円×12か月=24000円

飲み始めた当時、高校生だった私にはなけなしのアルバイト代から毎月2000円の出費は結構痛手だった記憶が、、。

しかもドラッグストアに売っていないので、病院に行ってわざわざもらいに行くのも億劫。

ですが、インドでは街のいたるところにある薬屋さん(インドの街中の薬屋さんはだいたい看板に英語でPharmacyやMedical Storeと書いてあります)で「デイリーピルください!」と言うだけで買えます

OTC化がインドは進んでいるため、診察は一切いりません。

これはインドで買うことのできる数あるピルの内の一種です。

Hill Lifecare Limitedという企業が出しているピルで、政府からの補助が出ていることもあり5ルピー(約8円)という安価で買うことができます。

日本の約25分の1の価格です。

インドのピル:8円

日本のピル:2000円

日本でのピルの価格はインドの250倍

インドのミネラルウォーター1L:約32円

日本のミネラルウォーター1L:約200円

日本でのミネラルウォーターの価格はインドの6倍

なので、インドが日本より単に物価が安いからピルが安いというわけではなく、日本のピルの価格が異常に高いことがわかります。

ピルには21錠入りと28錠入りの二種類ありますが、こちらのピルは28錠タイプ。

ピルは1日1錠決まった時間に飲まないといけないので、28錠タイプは28錠のうち7錠が休薬期間のための偽薬があり、飲み忘れを防ぐためにあります。

21錠タイプだと偽薬がなく、7日間何も飲まずに休薬して、飲み続けるのであれば7日後にまた次のシートに入ります。

なので、28錠タイプは飲み忘れをしやすい方に向いていますね。

開封するとこんな感じ↓↓

28錠シートと説明書が入っています。

(この写真は飲み始める前に撮るのを忘れたため、飲み終わった後に撮りました、、。上から3列の合計21錠が白い錠剤で、下1列の7錠が黒い偽薬です。)

説明書は英語だけでなく、ヒンディー語とグジャラーティー語や

マラーティー語とパンジャビ語とシンディ語の6言語での表記。

さすが他言語国家インドですね。

こちらはmankindが出しているピルで、先ほどのピルのように政府から補助が出ているわけではない商品なので60ルピー(約96円)。

それでも日本の20分の1の価格です。

民族衣装のサリーを着た女性がパッケージに。

こちらは偽薬なしのタイプで、生理が始まった日から21日間だけ飲みます。

裏面の薬の部屋の1つ1つに曜日が書いてあるので飲み忘れを防ぐことができ安心です。

その他、日本を含む各国でも販売されている「マーベロン」や「トリキュラー」などの低容量ピルもインドでも購入可能です。

肌荒れやニキビなどの治療にホルモンバランスを整えるために、この二種類は日本でもよく処方されていますね。

緊急避妊ピル

普通のピル(デイリーピル)だけでなく緊急避妊ピル(アフターピル)も安価かつ、街中の薬屋さんで「アフターピルください!」と言うだけで買うことができます。

日本では1箱約1200円〜1万円前後する緊急避妊ピルですが、インドでは1箱約135円(85ルピー)

この緊急避妊ピルは先程紹介したデイリーピルと同じくmankind のピルで、日本でも販売されている「アンウォンテッド72」です。

アフターピルとは避妊に失敗した時や性被害にあった時に、事後72時間以内に飲む100%ではないではないですが避妊できる薬です。

デイリーピルと同じくアフターピルも日本では薬局などで市販されておらず、わざわざ病院に行くかネットで頼まないと購入できません。

厚生労働省調べ28年度国内の人工妊娠中絶数によると日本では人口妊娠中絶件数が1年間に約16万8000件。1日に当たりにすると約460人もの人が人工妊娠中絶をしています。

人工妊娠中絶の数が絶えない理由の1つとして、アフターピルが市販されていないことやアフターピルの認知度の低さも関わっているのではないだろうかと思います。

いざという時に気軽にアフターピルが買えない

日本という先進国。

いざという時に気軽にアフターピルが買えるインド。

果たして日本は性の面において先進国といえるのでしょうか。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

Profile


Editor りかザキ

  「カルチャーショックが好物です。」
インドを計半年、バックパックを担いで徘徊したのちに旅行系ライターやインド布のEC販売を始める。現在、インド・グルガオンにて生息中。

SUKOBURU -インド布の和服ショップ-

ページ上部へ戻る
Translate »